アート×サイエンス IN 京都市動物園アートで感じる?チンパンジーの気持ち


映像作品に興味を示すロジャー映像作品に興味を示すロジャー

ヒトにとってアートとは何か。ヒトに最も近い動物であるチンパンジーに寄り添い、アーティストと研究者がこの根源的な問いに迫るプログラム。
今年度は様々な素材や映像に対する、チンパンジーの多様で持続的な反応を調べ、その記録映像と素材等の展示を行います。また、会期中はアーティストと研究者等によるトークツアーを実施します。
世界的にも希少な取組である環境エンリッチメントの開発と、動物園の新たな飼育動物の展示方法を探るプロジェクトにご注目ください。

2020年度ドキュメンタリー

アートで感じる?チンパンジーの気持ち アーティストインタビュー

開催日時

3月20日(土・祝) ~28日(日) 各日10:00~15:00
※3月22日(月)休園日

会場

京都市動物園 類人猿舎屋内観覧通路

参加対象

どなたでも

料金

無料(ただし、入園料は別途必要)

申込

不要

協力

京都大学野生動物研究センター

トークツアー

研究者やアーティスト等が、プログラムの舞台裏やチンパンジーの反応についてお話しします。(オンライン配信も実施します。)

開催日時

3月20日(土・祝) ・21日(日) ・27日(土) ・28日(日)
各日10:30~/14:30~(各回30分程度)

定員
各回10人程度(先着)
申込
不要(5分前までに類人猿舎屋内観覧通路 西側出入口(ペンギン側)に集合してください。)

※話者は毎回変わります。

このテーブルは横スクロールできます
日時 出演者 トークテーマ
3/20
(土)
10:30 山梨 裕美(京都市動物園 生き物・学び・研究センター主席研究員)
青木 陵子(アーティスト)
伊藤存(アーティスト)
・動物園の環境エンリッチメントについて
・今回の取り組みと今後の展望について
14:30 山梨 裕美(京都市動物園 生き物・学び・研究センター主席研究員)
青木 陵子(アーティスト)
伊藤 存(アーティスト)
・動物園の環境エンリッチメントについて
・今回の取り組みと今後の展望について
3/21
(日)
10:30
無観客
坂本 英房(京都市動物園園長、KYOTO STEAM -世界文化交流祭- 実行委員会 チーフディレクター)
青木 陵子(アーティスト)
上村 絵梨子(KYOTOSTEAM―世界文化交流祭―アートコーディネーター)
※オンライン配信
※園長さんとおさんぽコラボ
・京都市動物園×KYOTO STEAM
14:30 山梨 裕美(京都市動物園 生き物・学び・研究センター主席研究員)
岩城 覚久 (近畿大学文芸学部文化デザイン学科准教授)
伊藤 存(アーティスト)
・チンパンジーが映像を見ることについて―アーティスト・研究者の視点から
3/27
(土)
10:30 田中 正之(京都市動物園 生き物・学び・研究センターセンター長)
青木 陵子(アーティスト)
伊藤 存(アーティスト)
・チンパンジーのお勉強の時間にアートを取り入れる可能性
14:30 高木 直子(京都市動物園 種の保存展示課係長)
青木 陵子(アーティスト)
伊藤 存(アーティスト)
・アートを取り入れた飼育方法の可能性
3/28
(日)
10:30 山梨 裕美(京都市動物園 生き物・学び・研究センター主席研究員)
青木 陵子(アーティスト)
伊藤 存(アーティスト)
・チンパンジーとヒトにとってアートとは?
14:30 山梨 裕美(京都市動物園 生き物・学び・研究センター主席研究員)
青木 陵子(アーティスト)
伊藤 存(アーティスト)
・チンパンジーの生活を豊かにすることについて来園者とともに考える

プロジェクトメンバー

坂本 英房(京都市動物園園長、KYOTO STEAM -世界文化交流祭- 実行委員会 チーフディレクター)
青木 陵子 + 伊藤 存(アーティスト)
山梨 裕美(京都市動物園 生き物・学び・研究センター主席研究員)
狩野 文浩(熊本サンクチュアリ・京都大学野生動物研究センター特定准教授)
一方井 祐子(東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構特任研究員)
𠮷田 信明(公益財団法人京都高度技術研究所主任研究員)
岩城 覚久(近畿大学文芸学部文化デザイン学科准教授)


  • 青木 陵子 + 伊藤 存 (あおき りょうこ + いとう ぞん)

    青木陵子+伊藤存 は2000年より“描いた絵に動きを与える”というシンプルな欲求からアニメーションの共同制作をはじめた。その後、それは人間の情緒の成長をテーマに、様々なメディアを用いたインスタレーションへと発展し、国内外の多くの場所で発表を続けてきた。また、牡鹿半島での野外展示のプロジェクトからは、人が「つくる」ことを様々な素材、技術を通し探っている。

  • 坂本 英房 (さかもと ひでふさ)

    京都市動物園園長・KYOTO STEAM-世界文化交流祭-実行委員会チーフディレクター
    福岡生まれ。山口大学大学院農学研究科獣医学専攻修了。福岡市役所での勤務を経て1988年から京都市動物園に勤務。最初の6年間は動物飼育に、その後は獣医師として臨床に携わるとともに学芸員として教育普及活動に従事。

  • 山梨 裕美 (やまなし ゆみ)

    京都市動物園主席研究員
    京都大学卒。理学博士。京都大学霊長類研究所、野生動物研究センターを経て2017年から京都市動物園生き物・学び・研究センターの主席研究員として勤務。飼育動物が快適に過ごせるような環境を提供することを目的として、霊長類のストレスや行動発達の研究を行っている。

  • 狩野 文浩 (かのう ふみひろ)

    熊本サンクチュアリ・京都大学野生動物研究センター特定准教授
    京都大学卒。理学博士。京都大学霊長類研究所、マックス・プランク人類進化研究所を経て2014年から京都大学熊本サンクチュアリ特定准教授。アイ・トラッキングなど最先端センサー技術を活用して類人猿の認知と感情の研究を続けている。

  • 𠮷田 信明 (よしだ のぶあき)

    公益財団法人京都高度技術研究所主任研究員
    京都大学卒。修士(理学)。2000年より、京都高度技術研究所において、主に、ネットワークを利用した情報システムの研究開発等に従事。2010年より、動物園におけるICT活用に関する研究開発を京都市動物園と共同で継続している。

  • 一方井 祐子 (いっかたい ゆうこ)

    東京大学国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構特任研究員
    慶應義塾大学卒。博士(心理学)。愛知大学、京都大学等を経て2018年から現職。専門は科学コミュニケーション。 女性の数物系進学やシチズンサイエンス等の研究のほか、サイエンスカフェなどの科学イベントの運営に従事している。

  • 岩城 覚久 (いわき あきひさ)

    近畿大学文芸学部文化デザイン学科准教授
    京都市立芸術大学大学院修士課程、関西学院大学大学院博士課程修了。博士(美学)。専攻は感性学。論文に“Toward an Aesthetics of Inter-space: From Microgravity Environment to Multi-gravity Environment,” Art Style: Art & Culture International Magazine, Issue 4(2019)等がある。