OKAZAKI MARKET+「きっかけの発見」トーク・プログラム(全3回)


「きっかけの発見」トーク・プログラム

「⼈類はいかにパンデミックに遭遇し、対処し、時代をそして⽣活を変化させてきたのか」をテーマとした、アーティストや様々な分野の専⾨家によるトークセッションです。

日時

① 「“電気の繊維”PIECLEXの誕⽣−もの・ことを⽣み出す⼒」
  12⽉25⽇(⼟)10:30〜11:50
② 「ヒトと喜劇−笑い合う⼒」
  12⽉25⽇(⼟)14:00〜16:00
③ 「科学とまじない−願いを込める⼒」
  12⽉26⽇(⽇)10:30〜12:30

会場 ロームシアター京都 パークプラザ3F共通ロビー
対象 どなたでも
料金 無料
申込 予約優先
募集期間 11月2日(火)~12月23日(木)17:00
申込方法 必要事項を、参加申込フォームもしくはFAXで送信してください。
FAX送信先 : 075-752-2233
(KYOTO STEAM実行委員会事務局)
必要事項

①ご希望のトーク・プログラム名 ②氏名 ③ふりがな
④メールアドレス ⑤電話番号(中校生以下は保護者の番号。可能な限り携帯電話の番号をご入力ください。)

※複数人で参加をご希望の場合も、1名ずつお申し込みください。

① “電気の繊維”PIECLEXの誕⽣−もの・ことを⽣み出す⼒

専⾨領域の異なる㈱村⽥製作所・帝⼈フロンティア㈱の2つの企業がタッグを組み、共同開発された新しい素材、電気の繊維「PIECLEX(ピエクレックス)」。始まりの経緯や開発中のコミュニケーション、お互いの知⾒以外に感化されたことなどのお話を伺い、⼈類がどのように新しいものを⽣み出してきたのかを考えます。

■ ゲスト : ⽟倉 ⼤次(㈱ピエクレックス代表取締役社⻑)、⽵下 皇⼆(㈱ピエクレックス取締役副社⻑)
■ ファシリテーター : 平⽵ 耕三(KYOTO STEAM−世界⽂化交流祭−プロデューサー)

  • ゲスト

    ⽟倉 ⼤次 (たまくら だいじ)

    ㈱ピエクレックス代表取締役社⻑

    2017年、当時開発品の1つであった圧電抗菌繊維技術に大きな可能性を感じ村田製作所へジョイン。現場責任者として、共同開発を進めていた帝人フロンティア社との交渉を重ねた結果、世界でも類を見ない“でんき”の村田製作所と“せんい”の帝人フロンティアによる合弁会社「PIECLEX(ピエクレックス)」を2020年に設立。「電気の繊維で世界を変える」を会社スローガンに社会を支える市場の創造に取り組む。

  • ゲスト

    ⽵下 皇⼆ (たけした こうじ)

    ㈱ピエクレックス取締役副社⻑

    ピエクレックス社設立以前、帝人フロンティアの技術開発部長として、当製品の開発に携わる。設立後は、ピエクレックス社の開発トップとして商品開発を指揮。村田製作所の電気技術と帝人フロンティアの繊維技術を融合し、人間の動く力を活用し電気を発生させ、その電気の力で抗菌効果を発揮するPIECLEXによる循環型社会を目指すプロジェクトを先導する。

  • ファシリテーター

    平⽵ 耕三 (ひらたけ こうぞう)

    KYOTO STEAM−世界⽂化交流祭−
    プロデューサー

    KYOTO STEAM―世界文化交流祭—実行委員会プロデューサー。京都大学法学部卒業、経済学博士(龍谷大学)。京都市において、文化市民局長、文化芸術政策監などを歴任し、現在は京都産業大学文化学部京都文化学科教授として、文化政策、観光政策、まちづくりなどを専攻。科研費の研究代表者として、京都における花街の伝統産業と相まった発展などの研究を続けるかたわら、文化、観光やまちづくりの分野で実践的な取り組みにも関わる。


② ヒトと喜劇−笑い合う⼒

「⾟い時こそ笑え」や「笑う⾨には福来る」というように、私たち⼈間は、笑うことによって苦しみを乗り越えたり、明るい未来を引き寄せたり、状況が好転することを信じて意識的に笑うことがあります。このセッションでは,「笑い」を困難な状況を打破するきっかけとして捉え、ヒトの笑いの特徴を学ぶとともに、笑いを⽣み出す過程を体験することにより、活⼒溢れる明⽇を⽬指し、笑いの活⽤⽅法を考えます。

■ ゲスト : 松阪 崇久(関⻄学院⼤学教育学部准教授)、村⾓ 太洋(THE ROB CARLTON/劇作家・演出家)
■ 出演 : 満腹 満(THE ROB CARLTON/俳優)、村⾓ ダイチ(THE ROB CARLTON/俳優)
■ ファシリテーター : 広瀬 依⼦(追⼿⾨学院⼤学上⽅⽂化笑学センター センター⻑)

  • ゲスト

    松阪 崇久 (まつさか たかひさ)

    関⻄学院⼤学教育学部准教授

    専門は霊長類学、発達心理学、保育学。ヒトとチンパンジーの乳幼児の行動発達の比較研究をおこなっている。主な研究テーマは、遊びと笑いの発達と進化。京都大学大学院理学研究科修了。博士(理学)。日本笑い学会・理事。IPA(子どもの遊ぶ権利のための国際協会)日本支部・副代表。

  • ゲスト

    村⾓ 太洋 (むらすみ たいよう)

    THE ROB CARLTON/劇作家・演出家

    1984年生まれ。2010年に、京都で高校時代のラグビー部仲間と共に「THE ROB CARLTON」を結成。以降、全公演の作・演出を手掛け、建造物爆破解体の現場スタッフや、勅撰和歌集を編纂する平安貴族たちなど、非日常的な空間の中で人間臭い登場人物たちが繰り広げるコメディセンスあふれる会話劇で好評を得ている。全公演に出演しているボブ・マーサムとは同一人物。近年では外部への書き下ろしも多数あり、最近作は松竹新喜劇夏まつり特別公演『一休さん』。

  • 出演

    満腹 満 (まんぷく みつる)

    THE ROB CARLTON/俳優

    1984年晩夏生まれの俳優。2010年に、京都で高校時代のラグビー部仲間と共に「THE ROB CARLTON」を結成。以降、全作品に出演。身長187cm体重130kgの体躯を活かしたキャラクターを追い求め日々活動している。連続テレビ小説『おちょやん』にカフェーのボーイ平田六郎として出演した際には、宮本店長との凸凹コンビが話題を呼んだ。最近作は松竹新喜劇夏まつり特別公演『一休さん』。

  • 出演

    村⾓ ダイチ (むらすみ だいち)

    THE ROB CARLTON/俳優

    1985年生まれ。2010年に、京都で高校時代のラグビー部仲間と共に「THE ROB CARLTON」を結成。以降、全公演に出演。喜劇をこよなく愛し、観客を楽しませる事に全力を注ぎ舞台に立つ。1000の顔を持つ役者と自負しているが、未だ10顔程しか出せていない。近年では映像作品への出演も増え、精力的に活動中。主な作品はNHK土曜ドラマ『心の傷を癒すということ』。

  • ファシリテーター

    広瀬 依⼦ (ひろせ よりこ)

    追⼿⾨学院⼤学上⽅⽂化笑学センター センター⻑

    京都市生まれ。追手門学院大学国際教養学部講師。1989年、総合芸能雑誌『上方芸能』編集部に入社。編集次長を経て、2008年から2016年の終刊まで編集長をつとめた。2018年4月より追手門学院大学上方文化笑学センター(2019年度までは笑学研究所)所員、2021年よりセンター長。ほかに新聞・雑誌・劇場プログラムへの寄稿や、生涯学習講座講師などもつとめる。


③ 科学とまじないー願いを込める力

縁起物や占い等、超自然的・神秘的なものに働きかけ、種々の願望をかなえようとする行為「まじない(呪術)」は、古今東西数多く存在し、科学が発展した現代でも、伝統行事で縁起物を飾ったり、朝のニュースや雑誌で占いを見るなど、日常生活の一部となっています。このセッションでは、木札等の縁起物の成り立ちと自然環境との関わりや、創作物に描かれたまじないの有り様について、科学的見地を交えて考察することにより、人々がパンデミック等の困難な事象に対し、まじないを活用し、どのように生活に取り入れてきたのかを考えます。

■ ゲスト : 岡野 玲⼦(漫画家)、三国 信⼀(新潟県⽴歴史博物館主任研究員)
■ ファシリテーター : ⼩林 昌廣(情報科学芸術⼤学院⼤学教授)

  • ゲスト

    岡野 玲⼦ (おかの れいこ)

    漫画家

    漫画家・茨城県⽣まれ。1982年『エスタープリーズ』でデビュー。代表作に、『ファンシイダンス』『両国花錦闘⼠』『陰陽師』(夢枕獏⽒原作)『陰陽師⽟⼿匣』(夢枕獏⽒原案)『妖魅変成夜話』『コーリング』『イナンナ』他。また、漫画『陰陽師』『ファンシイダンス』のイメージアルバムや、雅楽アルバム『喜瑞』などに⾳楽プロデューサーとして参加するなど、活動は多ジャンルに渡る。
    岡野玲⼦公式サイト

  • ゲスト

    三国 信⼀ (みくに しんいち)

    新潟県⽴歴史博物館 主任研究員

    高知県生まれ、大阪府育ち、新潟県長岡市在住。専門は民俗学。特に年中行事などにおける植物の利用に興味がある。著書に『人と樹木の民俗世界―呪用と実用への視角―』(大河書房)、共著に『まじないの文化史 日本の呪術を読み解く』(河出書房新社)など。

  • ファシリテーター

    ⼩林 昌廣 (こばやし まさひろ)

    情報科学芸術⼤学院⼤学教授

    1959年東京生まれ。情報科学芸術大学院大学教授。医学と哲学と芸術を三つの頂点とする三角形の中心に「身体」をすえて、独特の身体論を展開。医学史・医療人類学から見た身体、古典芸能(歌舞伎、文楽、能楽、落語)から見た身体、そして現代思想とくに表象文化論から見た身体などについて横断的に考察している。各地で歌舞伎や落語に関する市民講座や公開講座などを行なっている。