平安拾遺譚 cirque de kyoto


『梁塵秘抄2021 cirque de kyoto』(2020年度制作)

現代につながる大衆芸能のルーツである「猿楽」の高いエンターテインメント性を活かした、京都ならではの現代的な芸能「cirque de kyoto(京都のサーカス)」の創作を通じて、平安時代から京都の人々が担ってきた文化創成のプロセスそのものの具現化に取り組むプログラム。古典文学のモチーフとしてきた『新猿楽記』『梁塵秘抄』。2つの文学作品に共通するテーマ:「多様性」を表象するパフォーマンスが、平安京を象って創建された平安神宮・神苑を舞台に繰り広げられます。

「平安拾遺譚 cirque de kyoto」公演記録映像

公演の記録映像をお楽しみください。(約43分)
『梁塵秘抄2021 cirque de kyoto』(2020年度制作)

開催日時

2021年12月26日(日)14:00~16:00
14時の開演以降、15時までにご入場ください。

会場

平安神宮 神苑(尚美館)

※雨天時は、パフォーマンスの一部を変更して上演します。

参加対象

どなたでも

料金

無料(開催期間中、神苑の拝観料〈通常 大人600円、小人300円〉が無料となります。)

申込

(1)

事前申込

申込期間 11月2日(火)10:00~12月23日(木)17:00
申込方法 必要事項を、申込フォームもしくはFAXで送信してください。(先着順)
  
必要事項

①氏名 ②ふりがな ③メールアドレス
④電話番号(中校生以下は保護者の番号。可能な限り携帯電話の番号をご入力ください。)

※複数人で参加をご希望の場合も、1名ずつお申し込みください。

(2)

当日受付
平安神宮 境内に「平安拾遺譚 cirque de kyoto受付(以下、「受付」)」を設置します。13時より受付で配布する「当日受付記入表」に、氏名・電話番号をご記入いただき、スタッフにお渡しください。引き換えに、整理券をお渡しします。

受付開始:2021年12⽉26⽇(⽇)13:00〜
※ご来場者多数の場合は、入場制限をいたします。予めご了承ください。

出演者・スタッフ

脚本・演出 高橋 浩
古典芸能監修 小笠原 由祠
サーカス監修 QUMIKO
演奏 稲葉 明徳、三原 智行、イガキアキコ、李 知承、遠山 貴志
声明 小笠原 彩乃
出演 藤原明衡/小笠原 由祠
後白河天皇/小笠原 弘晃
右衛門尉/青山 郁彦
右衛門尉の妻/小笠原 尚子、杉本 茜
家族/白井 宏幸、前川 剛志、大森 紗紀、武田 和也、
小川 希美恵、谷内 尚子、宝生 紗樹
猿楽師
綱渡り/清水 ヒサヲ(クロワッサンサーカス)
軽業師/ケンタ(クロワッサンサーカス)
品玉師/わっしょいゆ〜た
幻術師/松原 俊之
楽師/稲葉 明徳、閔 俊泓
衣裳 落 里美、森本 智子
音響 武田 雅典、鈴木 信司
音楽 稲葉 明徳、三原 智行、小笠原 由祠、山本恭司
舞台監督 伊藤 薫
制作 田中 麻琴、若旦那 家康
制作助手 吉田 凪詐、宇垣 サグ
企画・運営 株式会社井筒企画
協力 平安神宮、京都府神社庁、井筒グループ

〈公演記録映像〉

撮影 嶋田 好孝、仲村 逸平、福岡 想
録音・編集 大曾根 麗奈
整音 甲田 徹
グラフィック 中島 敦貴(ROCA)
映像
ディレクション
嶋田 好孝

協力

井筒グループ、京都府神社庁、平安神宮


  • 構成・演出

    高橋 浩 (たかはし こう)

    演劇プロデューサー・演出家

    大阪芸術大学音楽学部音楽工学科。映画の製作スタッフ、東京バレエ団の演出部を経て舞台監督に。1987年、蜷川幸雄氏の北米・イギリスツアー(ニューヨーク・エジンバラ・バンクーバー)を期に独立し高橋事務所を設立。フランス人演出家フィリップ・ジャンティの日本ツアーを手始めにサポートを開始。
    以後、舞台、映像、イベントの制作・演出に携わり、2010年奈良県が主催した平城遷都1300年記念式典において制作・演出を行う。2017~18年、奈良県主催の阿倍仲麻呂“遣唐”1300年記念事業において制作された「唐と仲麻呂 惜別の宴」と「スーパー天平楽」の制作・総合演出を行う。

  • 芸能監修・出演

    小笠原 由祠 (おがさわら ただし)

    和泉流狂言師
    重要無形文化財総合指定保持者
    公益社団法人能楽協会会員
    社団法人日本能楽会会員

    初世 野村萬、故八世 野村万蔵及び、九世 野村万蔵に師事。現在『萬狂言』 関西支部代表。東京・大阪・滋賀・千葉“若菜の会”主宰。「風流」主宰。「延年之會」主宰。千葉大学客員教授。放送大学京都学習センター客員教授。劇団「青年座」講師。パリ5区コンセルバトワール特別講師。

  • 出演

    小笠原 弘晃 (おがさわら ひろあき)

    和泉流狂言師 小笠原由祠(重要無形文化財指定保持者)の長男

    初世 野村萬(芸団協会長・人間国宝・日本藝術院会員・紫綬褒 章受賞・能楽協会理事長・文化功労者)、9世野村万蔵及び父・小笠原由祠に師事。
    2005年、3歳で狂言初舞台を踏む。初世野村萬、9世野村万蔵と共演。
    また、ピアノの先生である祖母の影響を受け、3歳からピアノと歌を勉強。カワイうたのコンクール関西大会にて2009年度銀賞、2010年度金賞受賞。2011年10月「題名のない音楽会」で“フニクリフニクラ”をソロで歌い“未来が明るいで賞”を受賞。
    現在はフランス・パリへ留学中。

  • 出演

    青山 郁彦 (あおやま いくひこ)

    殺陣・アクションパフォーマー・俳優
    日本俳優連合アクションライセンス・殺陣・擬斗上級。

    桐朋学園大学(短)芸術科演劇専攻卒業。1995年より7年間、 日光江戸村グループにて忍者劇場を中心に出演。2002年に独立。パフォーマンスユニットを経て2008年よりフリーとなる。舞台、映像、殺陣指導、振付、女形、火吹き、大道芸、一人芝居など、海外でも活動中。
    舞台 「髑髏城の7人season 月 下弦」「冬眠する熊に添い寝してごらん」など
    TV 「新・BS日本のうた」「伊賀戦士忍ジャガー」など

  • 出演

    稲葉 明徳 (いなば あきのり)

    作曲家・編曲家・演奏家
    ・和楽器

    9歳より篳篥を始め、12歳より宮内庁の東儀兼彦氏に師事する。1981年より東京楽所に所属し、国立劇場を中心に国内外での演奏やCDレコーディングに参加する。一方古典からポップスまで幅広い音楽を展開する「オルケスタデミヤビヤーナ」を率いて、独自の音楽表現を目指し国際的な活動を展開している。

  • 出演

    三原 智行 (みはら ともゆき)

    ミュージシャン
    ・トロンボーン

    広島県生まれ。2007年、幼少の頃より魅了されたサーカスの世界観を実現するため、サーカスバンド「Green Parade」を結成。2012年「梅津ちびブラス」の一員として”鎮魂の巡礼プロジェクト”に参加し米仏中などで公演を行い世界一周を経験。2014年清水ヒサオ氏率いる「クロワッサンサーカス」に入団。その他演劇への出演や楽曲提供も。共演者・参加バンド多数。

  • 出演

    イガキアキコ (いがき あきこ)

    音楽家・ヴァイオリニスト
    ・ヴァイオリン

    風景や物語が「見える」音楽を追求し、CFを含む映像作品や舞台作品への楽曲提供や即興演奏を行う。「Colloid」、「たゆたう」を中心とした活動の他、様々なジャンルのアーティストを演奏サポート。ドキュメンタリー映画『地蔵とリビドー』(2018/ロングラン公開中)、文化庁あにめたまご2019作品 『Hello We Go!』 (2019)の音楽を担当。

  • 出演

    李 知承 (イ チスン)

    ギタリスト
    ・ギター

    1962年生まれ 生野区在住の在日韓国人三世
    10代の頃からギター好きでバンド活動、30歳を機に唄いはじめ三枚のアルバムを発表。2012年に発表したCD「哀号」が話題を集め祖父の鉄工所を継ぎつつ現在も作品作り、ライブ活動を続ける。

  • 出演

    遠山 貴志 (とおやま たかし)

    ベーシスト
    ・ベース

    愛媛県出身。ヤマハ音楽院大阪にてベースを専攻。Pops、Jazz、Funk、R&B等様々なジャンルで活動。現在はArgyle、前川サチコとグッドルッキングガイなどのバンドでの演奏活動や、クロワッサンサーカスにてサーカスの音楽、スミレ座にて演劇・舞踏の音楽も担当するなど幅広く活動中。


クロワッサンサーカス

croissant(クロワッサン)とはフランス語で三日月。世界中を曲芸で放浪した綱渡り曲芸士が結成したパフォーマーと楽団によるヌーボーシルク(新しいサーカス)と言われるサーカス団。クロワッサン(仏語)=クレッシェンド(英語)意味は『成長の象徴』。音楽用語『だんだん音を強める』ラテン語『創造する』の意味を持つ語源からクロワッサンサーカスと名付けた。団員は国内唯一のサーカス学校、海外のサーカス学校出身者から体操競技国体優勝者、綱渡り世界大会出場者、韓国伝統芸能の在日3世、楽団はオリジナル楽曲を演奏する。サーカス器具はデザイン設計から行い設置安全面はフランス国立サーカス学校の研修を経ていてサーカス団員自らが行う。小規模公演からサーカステント公演(250人収容)、文化ホール、野外フェスで主に公演を行っている。パントマイム(身体技法)と音楽、言葉を使わない演出とアーチストの気持ちが世代と国境を超えたパフォーマンスを可能にしている。

  • 出演

    清水 ヒサヲ (しみず ひさを)

    クロワッサンサーカス団長・綱渡り師

    世界を曲芸で巡る旅を続行中!現在39か国を訪問。2008年韓国漢河(長さ1km高さ25m)綱渡り横断。2019年中国温州市の滝(高さ100m)綱渡り横断。NHK大河ドラマ聖徳太子出演。映画「脳天パラダイス」出演。2016打楽器発明し特許取得。NIMA DANCE SKETCHにて身体技法&ダンスを師事。北京一にパントマイムを師事。神戸異人館で「坂の上のサーカス」を観光協議会とともに主催。

  • 出演

    ケンタ (けんた)

    バランスアクター

    NPO沢入国際サーカス学校卒。バランスアクト、倒立、高足等を担当。
    【主な出演歴】
    2007「中原中也生誕100年祭」
    2008「L’Arc〜en〜Ciel東京ドーム、大阪ドーム公演」
    2010「カンボジア国際サーカスフェスティバル「ティニティノ」
    2019「STAR ISLAND」サウジアラビア公演


  • 出演

    わっしょいゆ~た

    大道芸人

    静岡県富士市出身。幼少時代、大道芸に胸を躍らせ、玩具屋で見つけたジャグリング道具。3度の飯より練習した日々。ふと気がつくとトランクに芸道具を詰め込み世界の路上にいた。韓国春川国際マイムフェスティバル 大道芸ワールカップin静岡オフ部門 ジャパンジャグリングフェスティバル ゲスト出演 芸王グランプリ2014 決勝大会 3位 芸王グランプリ2014 千葉大会 優勝

  • 出演

    松原 俊之 (まつばら としゆき)

    マジシャン

    KOBEを拠点に活動、トランプやフォークを使い目の前で鮮やかに見せるクローズアップマジックを話術も巧みに展開!そしてステージでのショウもしっかりと楽しませてくれるテクニックを合わせ持つ!マジックで使用したフォークやトランプを使ってのアート作品では展覧会を開催するほどの、マルチマジックアーチスト!
    幼稚園・ホテル・病院・ショッピングモールなどでもマジックを披露している

  • 出演

    閔 俊泓 (ミン チュノン)

    韓国伝統音楽演奏家

    広島県福山市出身 在日三世
    【主な出演歴】
    韓国伝統舞踊 卞仁子還暦記念公演 光風霽月 日本橋公会堂、山本能楽堂(2011)
    舞台 「僕に炎の戦車を」(2012)