アート×サイエンス IN 京都市動物園アートで感じる?チンパンジーの気持ち


ヒトにとってアートとは何か。ヒトに最も近い動物であるチンパンジーに寄り添い、アーティストと研究者がこの根源的な問いに迫るプログラム。
4年目となる今年度は、チンパンジーの動きをセンサーで探知し、それによって変化する映像を制作しました。映像は観覧通路全体に投影され、来園者にとっても新鮮な鑑賞体験をもたらすアート空間が出現します。世界的にも希少な環境エンリッチメントへの挑戦にぜひご注目ください。

2021年度ドキュメンタリー

過去のドキュメンタリー動画についてはこちら

展示

チンパンジーと映像作品のインタラクティブ(相互作用的)な仕掛けによって変化する観覧通路や、普段とは違うチンパンジーの表情や仕草をご覧いただけます。

開催日時

2021年12月18日(土)~12月26日(日)10:00~15:00
※20日(月)休園日

会場

京都市動物園 類人猿舎屋内観覧通路

参加対象

どなたでも

料金

無料(ただし、入園料は必要)

申込

不要

2020年度の展示の様子

ミニトーク

展示だけでは伝えきれないチンパンジーの反応やプロジェクトの舞台裏について、研究者とアーティストが話します。

開催日時

2021年12月18日(土)11:30~/12月19日(日)13:30~★
12月25日(土)13:30~/12月26日(日)13:30~
(各回30分)
★京都市動物園公式Instagramにて配信予定のため、予約受付はございません。

会場

京都市動物園 レクチャールーム

参加対象

どなたでも

料金

無料(ただし、入園料は必要)

定員

各回20人(先着順)

申込方法

KYOTO STEAM-世界文化交流祭-実行委員会事務局
TEL. 075-752-2212 FAX. 075-752-2233 
Email : info@kyoto-steam.org
「①氏名(ふりがな) ②電話番号 ③メールアドレス ④人数 ⑤参加希望日」をお知らせください。

申込期間

開催日前日まで(空きがあれば当日参加可)

2020年度のトークツアーの様子

発表会

本取組みの検証結果の発表とともに、アーティストと研究者らのトークセッション及び総括を行います。

2021年度の取組と成果・検証結果について、アーティストと研究者の報告をご覧いただけます。
※本報告会は、2022年2月5日(土)に京都市動物園にて「発表会」として開催予定でしたが、出演者の体調不良のため中止となったものを、後日収録した映像です。

開催日時

2022年2月5日(土)14:00~16:00 ※本プログラムは中止となりました。

会場

京都市動物園 レクチャールーム

内容

第1部 個別成果発表
第2部 トークセッション
トークテーマ:「動物園におけるアート×サイエンス・テクノロジーのこれからを考える」
総評

登壇者

坂本 英房氏(京都市動物園園長/KYOTO STEAM―世界文化交流祭―実行委員会チーフディレクター)
青木 陵子氏+伊藤 存氏(アーティスト)
山梨 裕美氏(京都市動物園主席研究員)
𠮷田 信明氏(公益財団法人京都高度技術研究所主任研究員)
一方井 祐子氏(金沢大学人間社会研究域人間科学系准教授)※
平竹 耕三(KYOTO STEAM-世界文化交流祭-実行委員会プロデューサー)
トークセッション ファシリテーター:岩城 覚久氏(近畿大学文芸学部文化デザイン学科准教授)

総評

齋藤 亜矢氏(京都芸術大学文明哲学研究所准教授)

京都大学理学部卒、同大学院医学研究科修士課程修了、東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。博士(美術)。日本学術振興会特別研究員、京都大学野生動物研究センター特定助教等を経て現職。認知科学から芸術の起源についてアプローチしている。著書に『ヒトはなぜ絵を描くのか:芸術認知科学への招待』『ルビンのツボ:芸術する体と心』(いずれも岩波書店)など。京都新聞夕刊コラム「現代のことば」連載中。

※1名は、遠隔による参加

参加対象

中学生以上

料金

無料(ただし、入園料は必要)

定員

40人

申込方法

KYOTO STEAM-世界文化交流祭-実行委員会事務局
TEL. 075-752-2212 FAX. 075-752-2233 
Email : info@kyoto-steam.org
「①氏名(ふりがな) ②電話番号 ③メールアドレス ④人数」をお知らせください。

申込期間

2022年1月31日(月)

2020年度のトークセッションの様子

メンバー

坂本 英房(京都市動物園園長、KYOTO STEAM -世界文化交流祭- 実行委員会チーフディレクター)
青木 陵子 + 伊藤 存(アーティスト)
山梨 裕美(京都市動物園 生き物・学び・研究センター主席研究員)
𠮷田 信明(公益財団法人京都高度技術研究所主任研究員)
一方井 祐子(金沢大学人間社会研究域人間科学系准教授)
岩城 覚久(近畿大学文芸学部文化デザイン学科准教授)
狩野 文浩(Juniorgroup leader, The Center for the Advanced Study of Collective Behavior(CASCB), University of Konstanz, Konstanz, Germany)

機材提供

パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社

協力

京都大学野生動物研究センター


坂本 英房 (さかもと ひでふさ)

京都市動物園園長・KYOTO STEAM-世界文化交流祭-実行委員会チーフディレクター
福岡生まれ。山口大学大学院農学研究科獣医学専攻修了。福岡市役所での勤務を経て1988年から京都市動物園に勤務。最初の6年間は動物飼育に、その後は獣医師として臨床に携わるとともに学芸員として教育普及活動に従事。

青木 陵子 + 伊藤 存 (あおき りょうこ + いとう ぞん)

青木陵子+伊藤存 は2000年より“描いた絵に動きを与える”というシンプルな欲求からアニメーションの共同制作をはじめた。その後、それは人間の情緒の成長をテーマに、様々なメディアを用いたインスタレーションへと発展し、国内外の多くの場所で発表を続けてきた。また、牡鹿半島での野外展示のプロジェクトからは、人が「つくる」ことを様々な素材、技術を通し探っている。

山梨 裕美 (やまなし ゆみ)

京都市動物園主席研究員
京都大学卒。理学博士。京都大学霊長類研究所、野生動物研究センターを経て2017年から京都市動物園生き物・学び・研究センターの主席研究員として勤務。飼育動物が快適に過ごせるような環境を提供することを目的として、霊長類のストレスや行動発達の研究を行っている。

𠮷田 信明 (よしだ のぶあき)

公益財団法人京都高度技術研究所主任研究員
京都大学卒。修士(理学)。2000年より、京都高度技術研究所において、主に、ネットワークを利用した情報システムの研究開発等に従事。2010年より、動物園におけるICT活用に関する研究開発を京都市動物園と共同で継続している。

一方井 祐子 (いっかたい ゆうこ)

金沢大学人間社会研究域人間科学系准教授
慶應義塾大学卒。博士(心理学)。専門は、科学技術社会論・科学コミュニケーション論。女性の数物系進学やシチズンサイエンス等の研究のほか、サイエンスカフェなどの科学イベントの運営に従事している。

岩城 覚久 (いわき あきひさ)

近畿大学文芸学部文化デザイン学科准教授
京都市立芸術大学大学院修士課程、関西学院大学大学院博士課程修了。博士(美学)。専攻は感性学。論文に“Toward an Aesthetics of Inter-space: From Microgravity Environment to Multi-gravity Environment,” Art Style: Art & Culture International Magazine, Issue 4(2019)等がある。

狩野 文浩 (かのう ふみひろ)

Juniorgroup leader, The Center for theAdvanced Study of Collective Behavior(CASCB), University of Konstanz, Konstanz, Germany 京都大学卒。理学博士。アイ・トラッキングなど最先端センサー技術を活用して類人猿の認知と感情の研究を続けている。